アントワンヌ・リエンハルトと彼の妹エロイーズは、大理石の採石場が多い村、コンブランシャンに隠れ家のような小さなドメーヌを経営しています。アントワンヌは2012年に彼の最初のヴィンテージを作りました。それは古典的なワインのみでした。離婚と再婚、そして自然派ワイン生産者のフレデリック・コサード(Domaine de Chassorney)との出会いを通じて、アントワンヌのワイン製造へのアプローチは大きく変わりました。
2015年にはオーガニック農法への転換を始め、その後ビオディナミへ転換、2019年Biodyvinの認証を取得しました。
アントワンヌのワイン製造方法は、多くの点で非常に伝統的と言えるでしょう。ワイナリーへ入れるブドウは厳しい選別をくぐり抜けたもので、除梗はされません。ブドウは、浸軟前に優しく大桶に入れられます。アントワンヌは、高圧抽出し負担をかけて赤ワインを作ろうとはしません。彼はルモンタージュ(ポンピング)を1日1回のみに抑えています。ピジャージュ(キャップの踏み込み)はしません。さらに使用するのは天然酵母のみとしています。
アルコール発酵はやや高めの温度で行い、ステンレス鋼とオーク材の容器の中で熟成させます。新しいオークは使用しません。ワインは瓶詰め前に一度だけラックに入れられます。オーク樽とステンレス製タンクのワインは、すべてのキュヴェで組み合わせられます。瓶詰め前に軽く濾過しています。