オリバーとサンドリン・ドヴェルニュはどちらもブルゴーニュ出身でも先祖代々のワイン造りの家に生まれた訳でもありませんでした。オリバーはITのスペシャリストとして、サンドリンは教師として、2017年まで北フランスのリールに住んでいました。

しかし、その年に彼らは人生を大きく変える決断をし、ブルゴーニュに引っ越し、8ヘクタールのドメーヌ・ギィ・ショーモン(Domaine Guy Chaumont)のぶどう畑を購入しドメーヌ・ド・ラ・ ルオールという名前に変えてワイン造りをはじめました。ギィ・ショーモンさんはその後もそのぶどう畑で働き続けました。

ドメーヌ・ド・ラ・ ルオールのぶどう畑では化学肥料や除草剤、殺虫剤を53年の間に一度も使われていません。オリバーとサンドリンは、土地を買ったその年の内にビオディナミへの改良に取り掛かりました。

収穫はすべて手作業です。ぶどうの選果は直接ワイナリーで行われています。シャルドネは直接圧搾し一晩沈殿させた後、228リットルと400リットルのオークの樽に移し替え、天然酵母のみ・亜硫酸塩なしでアルコール発酵させます。亜硫酸塩は、マロラクティック発酵が完了した後とボトル詰めの前に、二回だけ加えられます。ベントナイトで清澄させ、珪藻土で濾過されます。ここの白ワインは中程度の熟成(5〜7年)で飲むことで魅力を最大限に引き出せると言えるでしょう。

 

ドメーヌ・ド・ラ・ ルオールのワイン